親知らず抜歯後に歯が痛いのはなぜ?歯の痛みが続く期間と意外な原因
公開日:2025.01.12
更新日:2025.01.12
親知らずの抜歯後に感じる痛みは、多くの人が経験する悩みのひとつです。
痛みがどのようにして発生するのか、またどのくらい続くのか不安に感じている方も多いでしょう。
そこで親知らず抜歯後の痛みの原因として一般的に知られる「ドライソケット」だけでなく、「力を支えられなくて痛い」や「食いしばり」による意外な要因にも注目します。さらに、痛みが続く際の正しい対策や受診のタイミングについても分かりやすく解説していきます。
もし今の時点で親知らずの抜歯後に痛みがひどすぎて耐えられない方は、抜歯をした歯科医院に早めに判断を仰ぐことをおすすめします。
親知らず抜歯後の痛みの一般的な原因は、「ドライソケット」
ドライソケットは、親知らずの抜歯後に起こりやすい合併症の一つで、抜歯した穴に血餅(かさぶたのようなもの)がうまく形成されず、骨が露出してしまう状態です。
この状態になると、通常の抜歯後の痛みとは異なり、ズキズキとした鋭い痛みが特徴で、痛みが顎全体や耳周りにまで広がることもあります。ドライソケットの痛みは数日で治まらず、痛み止めが効きにくいこともあるため、早めの対処が必要です。
注意としては、抜歯をしたあと1週間はぶくぶくうがいをさけ、傷口を触ったり、食べ物が当たって石なように気をつけ、血液が傷口にとどまるように大きなお口をあけたりしなようにして過ごすことをお勧めします。
もし、痛みが強い場合や治まりにくい場合は、すぐに歯科医院で相談するのが望ましいでしょう。
親知らず抜歯後しばらく痛みが続く場合、原因は噛み合わせかも?
親知らずは、噛む力の分散を担う役割も少なからず果たしています。そのため、親知らずを抜いたことで、これまで分散されていた噛む力が、抜歯部位の周りの歯や顎に集中する場合があります。
例えば、隣接する歯が突然新たな負荷を受けてしまい、押されるような感覚や鈍い痛みが続くことがあります。また、噛む際に支えがなくなり、上下の歯の噛み合わせのサポートが変わることで周囲の歯が刺激を受け、違和感を覚えることもあるでしょう。
こうした痛みが続く場合は、歯科医に相談し、噛み合わせの確認やマウスピースの作成など必要な処置を行うことが対策となります。
食いしばりによる痛み
睡眠中や日常生活での無意識な食いしばりも、抜歯後の痛みを増幅させる原因となります。特に、睡眠中の食いしばりは意識的に制御できないため、朝起きた際に顎や歯が痛む場合、無意識の食いしばりによるものと考えられます。
抜歯後の患部や周辺の歯には、まだデリケートな状態が続くため、軽く食いしばっただけでも痛みが引き起こされることがあります。食いしばりは抜歯後の部位を直接刺激し、痛みを長引かせる可能性が高いため、痛みが続く場合には、歯科医で噛み合わせ診断や、食いしばり対策としてマウスピースの使用やボトックス治療を検討するのも有効な方法です。
食いしばりの癖がある場合は、噛み合わせやストレス管理も重要であり、過剰な負担を避けることで痛みの軽減につながります。
痛みの対策と受診のタイミング
親知らずの抜歯後の痛みを軽減するために、多くの方が自己流の家庭療法を試みますが、こうした方法では根本的な改善が難しい場合があります。
抜歯後の痛みが強いと感じた場合や、通常の経過と異なる症状がある場合には、専門の医師への受診をお勧めします。
抜歯直後に強い痛みがある場合
抜歯から数日間、通常の範囲内での痛みや腫れが出ることはありますが、痛みが耐え難いほど強い場合は、細菌感染やドライソケットの可能性も考えられます。抜歯した歯科医院での再診を受け、必要な処置を行ってもらうことが最善です。
抜歯後しばらく経っても痛みが続く場合
抜歯からしばらく経過しても痛みが残る場合は、食いしばりや噛み合わせの問題が関係している可能性があります。こうした場合、噛み合わせ診断を受け、必要に応じて食いしばり防止のためのマウスピースの使用など、適切な対策を取ることが痛みの軽減に役立ちます。
親知らず抜歯後しばらく続く痛みがあれば神谷町デンタルクリニックでのセカンドオピニオンもご利用ください
親知らずの抜歯後の痛みが長引く場合や、違和感が続く場合は、正確な原因を特定するためにも専門的な診察が重要です。
神谷町デンタルクリニックでは、抜歯後のケアはもちろん、噛み合わせ診断も行っています。
治療が終了したと思っていても、知らない間に根の先の病巣が再発し、無意識にその歯を使わないように噛み癖がついていることもあります。当院はCT撮影(3D)、歯周病検査、噛み合わせ診断を行い、総合的な噛み合わせの問題を診断し、痛みの原因に合わせた適切な治療を提供しています。
症状に合わせた具体的な対策を一緒に考え、快適な生活が送れるようにサポートいたしますので、ぜひ当院にご相談ください。