親知らずは抜歯してから矯正した方が良い?
公開日:2025.03.07
更新日:2025.03.07
「親知らずは抜いてから矯正した方がいいですか?」という質問をよくいただきます。
結論として、ケースによりますが、多くの場合、抜いた方がスムーズに矯正が進むことが多いです。
親知らずを抜いた方がいいケース
・親知らずが後ろから押している場合
親知らずが前の歯を押してしまうと、歯並びが乱れる原因になります。
矯正で綺麗に並べても、親知らずの影響で後戻りしてしまう可能性があります。
・歯並びを奥に下げたい場合
矯正治療では、歯を後ろに下げることが必要な場合がありますが、親知らずがあるとそのスペースが確保できず、動きにくくなってしまいます。
そのため、奥に動かす必要がある場合は、親知らずを抜いた方がスムーズに治療が進みます。
親知らずを残すケースもある
すべてのケースで親知らずを抜くわけではありません。
抜歯が必要な奥歯(第一大臼歯など)がある場合、親知らずを移動させて活用することも可能です。
これは「親知らずの移植(自家歯牙移植)」や「親知らずを動かして使う矯正」のような方法が考えられます。
どちらが適しているかは、歯並びの状態や矯正の方針によるため、歯科医と相談して決めるのがベストです。
親知らずを抜いた後、インビザラインはいつから始められる?
インビザライン矯正を始めるには、親知らずの抜歯後の回復を考慮する必要があります。
インビザラインのマウスピースはスキャンしてから製作するため、作成に3~4週間かかります。
そのため、抜糸(ばっし)が終わったタイミングでスキャンを始めても大丈夫。
目安として、抜歯から1~2週間後にスキャンをし、そこから矯正を始める準備をするとスムーズです。