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根の病気が再発する原因

公開日:2015.03.20
更新日:2022.01.08

一般的に、根の病気は再発が多いと思われていませんか??

治してもどうせ悪くなるから、インプラントにしたほうが良いと思われていませんか??

根の治療の時に「ラバーダム」を使用した場合、治癒率は96%の報告も

根の病気が再発する原因については、一番は 「ラバーダム」 という根の治療のために手術室の環境を作って治療したかどうか、ということが大切になってきます。

根の治療の時に「ラバーダム」を使用した場合、治癒率は96%という報告があります。(何度も再発した歯に関しましては、再発を繰り返すごとに、残念ながら治癒率は低下してしまいます。)

一方、ラバーダムを使用しなければ50~70%の歯が再発しているというデータもあります。この場合の50~70%という数字は、治癒率ではなく、再発率です。

このことから、ラバーダムを使用せずに治療した場合、治しても悪くなる、ということが言えてしまうかもしれません。

ラバーダムの不使用以外に根の病気が再発する原因は?

ラバーダムの不使用以外に、根の病気が再発する原因はいろいろあります。

1.虫歯や、感染源の取り残しがあった。
2.根の病気の原因となるバイオフィルムが、歯の中(神経の管の中)だけでなく、歯の根の外側まで広がってしまっている。
3.根にひびが入ってしまっている。
4.根が割れてしまっている。
5.器具の消毒、滅菌が不十分。
6.被せ物が不適合だった。
7.治療後の歯周病のコントロールや日常のプラークコントロールが不十分だった。
などがあげられます。

清潔な環境の下で適切な治療をお受けいただき、そのうえで、日々のプラークコントロールが、大切な歯を残していただくうえで、とても大切です。

もしも、不幸にも歯の根の治療が必要になってしまった場合は、速やかに適切な治療をの上、以後は、適切なプラークコントロールをご習得いただき、定期的な専門家によるメンテナンスをお受けいただくことを、強くお勧めいたします。

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