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妊婦さんが歯周病だと赤ちゃんにどう影響する?

公開日:2016.12.07
更新日:2023.04.02

妊娠中に進行しやすいといわれる歯周病。ただ起きるだけでなく、お腹の中の赤ちゃんにも影響が及ぶことがあります。

もしこれから妊娠を考えている女性や、今妊娠中の女性は、歯周病の恐ろしさや歯周病になったときの対処法などをみていきましょう。

妊婦さんが歯周病になりやすい理由

一般的に、妊娠すると、歯や歯茎に何らかの支障が起きやすいといわれています。なぜ妊娠が口の中と関係しているのか、不思議ですよね。とくに、歯茎の炎症が起きやすいといわれています。「妊娠性歯肉炎」という病名があるくらいです。

こうした妊娠中の口の中のトラブルが起きる理由として、もっとも大きいのは、女性ホルモンによるものです。

妊娠中は、普段とは異なり、女性ホルモンの分泌量が増えることで、その作用によって代謝や唾液の質が変わるといわれます。また、炎症を引き起こす物質を刺激するともいわれます。

また、つわりで口の中が胃酸で酸性に傾きがちになることも、原因といわれています。

このように、妊娠中は口の中がいつもと違う状態になることで、歯肉炎から歯周病に進行しやすい状況といえます。もちろん、虫歯も同様にかかりやすくなるといわれています。

妊婦さんが歯周病になったら赤ちゃんにリスクがある?

もし妊娠中に歯周病になったら、お腹の中の赤ちゃんにも影響が及ぶといわれています。一般的にいわれるのが、早産や低体重児の出産になることです。

これは、歯周病にかかると歯周病菌が血液の中に入り込み、全身をめぐることが発端です。そして赤ちゃんが包まれている羊水の中にも入り込みます。赤ちゃんを守ろうと、羊水の中で免疫細胞が歯周病菌と戦うものの、そのときに赤ちゃんや羊膜を傷つけることがあります。これが、早産が起きる原因といわれています。

また、歯周病の母親から生まれた赤ちゃんは、虫歯になりやすいともいわれています。

妊娠中に歯周病になったらどうすればいい?

もし妊娠中に歯周病になった場合、歯周病の治療の種類によっては、治療をすることは可能です。

ただし、抗生剤などの薬剤も赤ちゃんへと悪影響が及ぶこともあるため、安定期に入ってからの治療が行われることもあります。つまり妊娠5~8ヶ月の妊娠中期です。

予防のためには、妊娠前からしっかりデンタルケアを行っておくことが肝心です。毎日の歯磨きとフロスはもちろん、歯科医院でのクリーニングもおすすめです。

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