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再根管治療とは?2回目の根管治療となる原因や成功率を左右する要因

公開日:2026.03.31
更新日:2026.03.31

歯科治療の中でも、根管治療(歯の神経の治療)は難易度が高いとされる治療の一つです。
さらに再根管治療は、初回治療と比較して処置が複雑になることが多く、より慎重な対応が求められます。

再根管治療とは

再根管治療とは、過去に根管治療(歯の神経を除去し、根の中を清掃・消毒して薬剤を詰めた治療)を受けた歯において、再び痛みや腫れなどの症状が生じた場合に行う再治療です。

初回治療後に再発が起こる要因としては、以下のようなものが挙げられます。
・根管内に細菌が残存していた
・被せ物や土台の適合不良により細菌が侵入した
・根の形態が複雑で十分な処置が難しかった

再根管治療では、これらの要因を踏まえたうえで再度の洗浄・消毒・充填を行います。
今回は再根管治療の成功率を高める要因や保険診療との比較をご紹介します。

根管治療後の再発の原因とリスク

再発は治療直後だけでなく、数ヶ月〜数年経過後に症状として現れることもあります。
主な原因としては以下が考えられます。

・根管内の細菌の残存
・被せ物の隙間からの細菌侵入
・根の先まで十分に処置が届いていないケース

再根管治療は通常の根管治療よりも難易度が高く、、歯の状態によっては処置範囲が広がる可能性もあるため、再治療が必要な場合には、技術と設備が整った歯科医院を選ぶことが重要です。

再根管治療の痛みと治療の流れ

再根管治療では麻酔を使用して処置を行うため、多くの場合、治療中の痛みは抑えられますが、感じ方には個人差があります。
また、治療後に一時的な違和感や軽い痛みが生じることがあります。必要に応じて痛み止めが処方されますのでご安心ください。

治療の流れは、
・被せ物・土台の除去
・根管内の再洗浄・消毒
・薬剤の充填
・土台および被せ物の再装着

通院回数は症例によって異なりますが、軽度であれば2〜3回、複雑な場合には複数回の通院が必要になることがあります。
これは自由診療のケースで、保険診療ではもっと通院回数を必要とする場合があります。

再根管治療の成功率と治療の限界

再根管治療の成功率については、文献において一定の報告があります。
2009年のTorabinejadらによるシステマティックレビューでは、再根管治療全体の成功率は平均77%と報告されています(PMID: 19720222*1)。また、アメリカ歯内療法学会(AAE)の2017年のポジションステートメントでも、非外科的再根管治療の成功率は76.6〜78%、症例によっては最大86%*2とされています。

また、感染が根の先まで広がっている、歯根破折がある、構造的に保存が困難な場合など歯の状態によっては完治が難しいケースもあります。その場合は外科的なアプローチ(歯根端切除)や抜歯を検討することもあります。

保険診療と自由診療の違いと費用の目安

再根管治療は保険診療でも受けることが可能です。

保険診療:3割負担で5,000〜8,000円程度(処置内容により変動、再治療に伴いクラウンや土台のやり直しも必要になる場合、別途費用がかかります。)
自由診療:1本あたり10〜60万円程度(医院・症例により異なる)

それぞれの治療方法には以下のような特徴があります。

保険診療の場合は、一定のルールに基づいた治療内容となるため、ラバーダム適用外となります。
自由診療の場合は、使用する材料や機器、処置方法の選択肢が広いため、感染リスクをできるだけ下げた状態で治療を行うことができます。

特にラバーダム防湿は自由診療で用いられることが多く、唾液中の細菌の影響を抑えるための方法の一つとされています。
ラバーダムを使用しないということは、細菌に汚染された環境で手術を行うようなイメージとなるため、当院では必須と考えています。

また自由診療ではマイクロスコープやCTなどを活用した精密治療を受けることが可能です。
再発リスクを抑え、長期的な歯の保存を目指すなら、自由診療を検討いただくことをおすすめします。

治療方法の選択は、歯の状態や希望に応じて歯科医師と相談のうえ決定することが重要です。

当院の再根管治療について

当院では、再根管治療の際にもラバーダム防湿やマイクロスコープ、CT撮影による精密診断を標準で行っております。
症状がある歯だけでなく、過去の治療歴や口腔内全体の状態を踏まえ、必要に応じてプロビジョナルレストレーション(仮歯)を併用しながら、再治療を丁寧に進めていきます。

再根管治療の場合は、古い充填物を除去した後に、十分な量の薬液を用いてしっかりと時間をかけて洗浄することが重要です。
当院では低濃度の次亜塩素酸とEDTAを使用して洗浄を行います。

再根管治療では消毒後に薬を詰めて仮蓋をする必要があるので、別の日に再度来院いただきます。
仮蓋の下に詰めた薬が、歯の隅々に殺菌効果や炎症抑制効果を発揮し、徹底的に消毒されます。
再来院時に、根管の再充填を行い、土台を再構築して被せ物の作製と装着を行います。

根管治療のページにて、再根管治療の詳しい流れを記載していますので合わせてご覧ください。

過去に根管治療を受けた歯に違和感がある場合や、再発が疑われる場合には、早めに歯科医師に相談することが重要です。
再発を恐れている方、他院での治療後に違和感が残っている方は、ぜひ一度当院の精密診査・カウンセリングをご利用ください。

当院では、海外から治療のためにお越しいただく方も多くいらっしゃいます。
「もう残せないと他院で言われた歯を根管治療してもらえた」「映像を使いながら説明をしてもらえて安心できた」「海外からの一時帰国で治療を予定していたので、事前に見積もりがもらえて助かった」など、短期で確実に治したい根管治療の患者様から多くの感想をお寄せいただいております。

根管治療は再感染させないことが最も重要です

再根管治療は初回治療と比較して複雑になることが多く、歯の状態によって治療の難易度や予後が変わります。
また、これから根管治療を検討されている方は、イニシャルトリートメントが何よりも重要となります。再根管治療をしないためにも、ラバーダムを使用して感染をしっかり防いだ状態で行う精密治療を受けることが必要です。

痛みや違和感を放置せず、早めの再治療を検討しましょう。正確な診断と丁寧な処置によって、歯を残す可能性を最大限に高めることができます。
※治療方法には複数の選択肢があるため、それぞれの特徴を理解したうえで、自身に適した方法を選択することが大切です。

引用元:
*1 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19720222/
*2 https://www.aae.org/specialty/wp-content/uploads/sites/2/2017/07/joe_he_white_etal_feb2017.pdf

症状がある方、このまま治療を続けていいか不安な方へ

今回ご紹介した内容は、あくまで一つの症状についての情報です。
実際には、
・なぜこの状態になったのか
・このまま進めてよいのか
・他に選択肢はないのか
といった点を含めて考えることが大切です。

特に、通院回数や期間は事前の設計によって大きく変わるため、「気づいたら長期間通っている」というケースも少なくありません。
当院では、初回の段階で全体を整理し、できるだけ通院回数を抑えて進める「短期集中治療」に対応しています。

「なるべく短期間で終えたい」「何度も通院するのが難しい」

そのような方は、一度ご相談ください。
現在の状態をもとに、最適な治療計画をご提案します。

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