ラバーダムを使った根管治療の短期集中治療の流れ
公開日:2014.09.02
更新日:2025.06.29
通常の保険診療では、神経や根の治療(根管治療)は複数回の通院が必要とされます。
一般的に根管治療は3~5回程度の通院が必要とされ、1回あたりの治療時間も短いため、なかなか治療が進まないという声も多くあります。
しかし、神谷町デンタルクリニックでは精密機器と高度な技術により、最短1回、平均でも1~2回で被せ物まで完了することが可能です。
特にお忙しい方や、遠方から来られる患者さまにとっても、通院負担を最小限に抑えつつ、高い成功率を追求した治療が可能です。
また当院では、レントゲンやCTなどで「神経の治療が必要」と診断された場合、以下のプロセスで、感染の再発を防ぎ、長く使える歯を目指した治療を行います。
神谷町デンタルクリニックでは、神経の治療が必要とレントゲンより診断されたら、
以下のプロセスで神経や根の治療を行います。
神経・根管治療のプロセス
① ラバーダムを使用し、無菌的な治療環境を確保
唾液の中には、すでにおびただしい数の細菌が含まれています。そのため、治療する歯を無菌に近い環境とすることが非常に重要です。
治療する歯にラバーダム(唾液などの侵入を防ぐゴムのシート)を装着し、歯の周囲を特殊な樹脂でしっかりと封鎖します。これにより、手術室と同等レベルの清潔な治療環境を作り、唾液中の細菌による再感染を防ぎます。
② 顕微鏡と染色液で虫歯の徹底除去
歯科用マイクロスコープで拡大視野を確保し、虫歯を染め出す薬剤を用いながら、感染部分を確実に取り除きます。
見逃しを防ぐことで、再発リスクを最小限に抑えます。
③ 感染した神経の除去と徹底消毒
神経が入っていた管(根管)から感染した神経を除去し、次亜塩素酸ナトリウムやEDTAなどの薬液を用いて、
象牙細管の内部まで徹底的に消毒。無菌状態に近づけることで治療の精度を高めます。
④ 根管の封鎖(根管充填)
清掃と消毒を終えた根管に専用の薬剤を隙間なく充填し封鎖します。
この段階で歯を密閉することにより、内部への細菌の再侵入を防ぎます。
ただし、薬剤だけでは密封力が不十分なため、このあと「土台」と「被せ物」で完全な一体化を図ります。
⑤ 土台(ファイバーコア)の作成
歯の強度や形に合わせて、ジルコニアを含んだグラスファイバー製の芯(ファイバーコア)を設置。
ジルコニアが含まれた樹脂と歯が接着するように、歯を化学的に処理します。
この工程もラバーダム下で無菌的に実施します。
⑥ 被せ物を作製
土台が完成したら、ラバーダムを外し、噛み合わせや周囲の歯に合わせて調整を行います。
スキャナーで歯型をデジタル取得し、パソコン上で設計 → セラミックの歯を加工 → 装着・調整まで1日で完了することも可能です。
根管治療は痛む?術後の痛みについて
治療直後は刺激により、一時的に痛みや違和感が出ることがありますが、
ほとんどの場合、処方された痛み止めでコントロール可能で、数日〜数週間で自然におさまります。
「できる限り早く、確実に、そして再発させない」
これが神谷町デンタルクリニックの神経治療の基本方針です。
マイクロスコープやラバーダムを駆使した精密かつ短期集中の根管治療で、
大切な歯をできるだけ抜かずに、長く使い続けられるようサポートいたします。
「できるだけ通院回数を減らしたい」「歯をしっかり残したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。