歯の被せ物(クラウン)はどれがいい?
公開日:2016.12.07
更新日:2026.05.03

歯科治療でよく耳にする「クラウン(被せ物)」。食いしばりや歯軋りなどで歯にヒビが入ったり、虫歯の範囲が広く、感染部分を大きく削除しないといけない場合や、根管治療の後などに装着される人工の冠です。しかし、どの素材を選べばよいのか迷われる方も多いのではないでしょうか?
また昔治療した歯を銀歯にしたけれど、金属アレルギーや審美性の観点からセラミックに変えたいという方も増えてきています。
そこで今回は、クラウンの役割や種類、当院で扱っている素材とその特徴、費用の目安まで詳しく解説します。
被せ物(クラウン)とは?その役割と必要性
クラウンとは、虫歯を取った後の歯や根管治療後の歯に装着する人工の被せ物です。噛む力を回復するだけでなく、歯の形態や色を整え、歯の内部への細菌侵入を防ぐ役割も担います。
・虫歯で歯を大きく削ったとき
・根管治療後で歯が脆くなっているとき
・歯が割れたり、欠けたりしたとき
・古い被せ物をやり替えるとき
・エナメル質にヒビが入ってしまい、知覚過敏を起こしている時
・食いしばりや歯軋りが原因で噛む面の象牙質が露出してしまっている時
クラウンの適合性が悪いと、歯とクラウンのギャップにプラークが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病の再発につながることがあります。そのため、適切な素材と精度の高い治療が重要です。また、歯とクラウンの境目を適切にケアできるようにすることも大切です。
被せ物(クラウン)の種類
保険適用の被せ物
保険診療では、費用を抑えて必要最低限の機能を確保する治療が受けられます。ただし、使用できる素材や形態には制限があります。
銀歯(金属冠)
主に奥歯に使用されるクラウンで、金銀パラジウム合金という金属を素材としています。強度と耐久性に優れ、咬合力の強い奥歯に適していますが、見た目が銀色で目立ちやすく、金属アレルギーや歯茎の黒ずみ、二次虫歯のリスクがあります。ただ、セラミックと比較すると割れにくいです。
3割負担の場合の費用は約6,000〜8,000円です。
硬質レジン前装冠
前歯の治療でよく使われるクラウンで、金属のフレームに白いプラスチック(レジン)を貼り付けたものです。3割負担での費用は約7,000円程度です。見た目は白く、ある程度の審美性がありますが、経年による変色や摩耗が起こりやすく、長期的な使用には注意が必要です。
CAD/CAM冠
小臼歯や条件付きで大臼歯に使用可能な白いクラウンで、レジン系のブロックをCAD/CAM機器で削り出して製作されます。費用の目安は約8,000〜10,000円です。
金属を使わないため金属アレルギーの心配がなく、見た目も自然ですが、セラミックに比べると強度や耐久性が劣り、変色のリスクもあります。
神谷町デンタルクリニックでお選びいただける被せ物(クラウン)
3D/CAD セラミッククラウン
最新のCAD/CAM技術により、高精度かつスピーディーに作製されるクラウンです。
強度と審美性を兼ね備え、短期間での治療をご希望の方に最適です。(虫歯を除去したその日にクラウンを被せることができます。)
費用(税込)は前歯214,500円、小臼歯・大臼歯203,500円です。
*治療する歯にかかる力を確認させていただき、最適な素材を選択させていただいております。(例:長石セラミック、VITAエナミック)
オールセラミッククラウン
セラミック素材のみで作製されるため、自然な透過性と美しさを持ちます。
信頼できるデンタルラボに依頼し、より繊細な審美性を求める方に最適です。
費用(税込)は242,000円〜(素材や仕上がりにより変動)です。
ジルコニアフレーム セラミッククラウン
熟練技工士によるフルオーダー製作を行います。費用(税込)は242,000円(税込)~となりますが、1歯のみのクラウンなど、お色味などが難しい場合は385,000円〜となります。
ご希望により、患者様のご来院に合わせて熟練技工士に色や形状を確認してもらうことも可能です。
※クラウンの費用は、使用する素材や仕上がりレベルにより異なります。詳しくはカウンセリング時にご相談ください。
被せ物(クラウン)選びのポイント
クラウンを選ぶ際には、まず治療する歯が前歯なのか奥歯なのかを確認することが大切です。前歯であれば見た目の自然さや色調の美しさが求められるため、セラミック系の素材が適しています。
一方、奥歯の場合は咬む力が強いため、強度と耐久性が重視されます。
また、金属アレルギーの有無や、口腔内の衛生状態も素材選びに関わってきます。保険適用内で治療を希望するか、審美性や耐久性を追求して自費診療を選ぶかも、重要な検討ポイントです。
銀歯をセラミックに変えることはできる?
クラウン選びを考える中で、すでに装着されている銀歯をセラミックに変えたいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。実際、金属アレルギーや審美的な理由から、銀歯を白いセラミッククラウンに交換されるケースは増えています。
当院では、銀歯をセラミックに変える治療も行っており、他に虫歯や噛み合わせに問題がなければ、最短1回の通院で完了することも可能です。初回のご来院ではカウンセリングと精密な診査を行い、問題がなければそのまま治療を開始できます。噛み合わせの調整や複数本の前歯など審美性を重視する治療の場合には、仮歯を使って歯の形や噛み合わせを確認しながら進めることもあります。
銀歯をセラミックに変えることで、金属アレルギーのリスクを減らし、見た目にも自然な歯に近づけることができます。クラウンの本数や症例によっては、通院回数が2回以上となる場合もありますが、まずはお気軽に初診にお越しください。
よくある質問:銀歯をセラミックに変えるにはどれくらいの時間と費用がかかりますか?
銀歯をセラミックに変更した症例のご紹介
60代の女性の患者様より、「金属アレルギーがあるため、これまでの金属を使った治療をすべて見直したい。前歯の出っ張りも気になっているので、きれいに整えたい」というご相談をいただきました。
初診時のレントゲン診査により、数本の歯に根尖病巣が確認されため、まずは治療用の仮歯(プロビジョナルレストレーション)を装着し、見た目と咬み合わせを維持しながら、順次根管治療を実施。その後、すべての金属冠を除去し、セラミッククラウンで修復を行いました。

治療後は、アレルギー症状の不安から解放されただけでなく、前歯の自然な並びと色調も実現できたことで、大変ご満足いただけました。
自分の歯を残すための治療なら神谷町デンタルクリニックにお任せください
クラウンは見た目の美しさだけでなく、歯の寿命や健康に大きく関わる重要な治療です。
神谷町デンタルクリニックでは、すべてのクラウン治療において金属を使わず、高品質なセラミッククラウンを提供しています。患者様一人ひとりのご希望に応じた最適なご提案を行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
症状がある方、このまま治療を続けていいか不安な方へ
今回ご紹介した内容は、あくまで一つの症状についての情報です。
実際には、
・なぜこの状態になったのか
・このまま進めてよいのか
・他に選択肢はないのか
といった点を含めて考えることが大切です。
特に、通院回数や期間は事前の設計によって大きく変わるため、「気づいたら長期間通っている」というケースも少なくありません。
当院では、初回の段階で全体を整理し、できるだけ通院回数を抑えて進める「短期集中治療」に対応しています。
「なるべく短期間で終えたい」「何度も通院するのが難しい」
そのような方は、一度ご相談ください。
現在の状態をもとに、最適な治療計画をご提案します。


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