50代・60代・70代から考えるインビザライン矯正
公開日:2026.01.02
更新日:2026.01.02
「今さら」ではなく「これから」のための歯並び・噛み合わせ
「矯正治療は若い人がするもの」
「もうこの年齢からでは遅いのではないか」
50代・60代・70代の方、またはご両親の歯の状態を気にかけている30〜40代の子世代の方から、こうした声を聞くことは少なくありません。
しかし、寿命が延び、80代・90代まで生活することが珍しくなくなった今、歯は「一生もつもの」ではなく、「一生使い続けるもの」という考え方に変わりつつあります。
高齢期における歯の状態は、食事のしやすさだけでなく、栄養状態や生活の質、いわゆる「健康寿命」に大きく関わります。
高齢になるほど「噛み合わせ」が重要になる理由
年齢を重ねるにつれ、
・左右どちらか一方でばかり噛んでいる
・無意識のうちに片側噛みが習慣化している
といった状態の方が増えてきます。
片側噛みが続くと、一部の歯に過度な負担がかかり、歯のすり減りや破損などのトラブルにつながりやすくなります。
また、咀嚼効率が落ち、十分に噛めないまま飲み込む癖がつくことも少なくありません。
それだけでなく片側噛みのために噛む方の筋肉だけが発達することとにより、筋肉で頭蓋骨にぶら下がっている下顎が、発達した筋肉の方へねじれてきて、お口を大きく開けるときに開けにくくなったり、開けるときにコリっと音が鳴ることがあります。
それに加えて、いつも噛む方の肩こりや側頭の筋肉が張って、痛みを感じることもあります。
本来、左右両方でバランスよく噛める状態は、歯を長く使い続けるための基本です。
高齢期だからこそ、「きちんと噛める状態を整える」ことの価値は高まります。
50代~70代で矯正を考える方が増えている背景
近年、50代後半〜70代で矯正相談をされる方が増えています。
その理由の多くは「見た目を良くしたい」ではなく、
・噛みにくさを改善したい
・自分の歯をできるだけ長く使いたい
・入れ歯や大きな治療になる前に対処したい
といった機能面を重視した目的です。
「もう年だから仕方ない」とあきらめるのではなく、「これから先の10年、20年を見据えて整えておきたい」そう考える方が増えているのは、自然な流れと言えるでしょう。
高齢期における矯正治療の選択肢としてのインビザライン
インビザラインは、透明なマウスピースを用いた矯正治療です。

取り外しができるため、食事や歯磨きはこれまで通り行いやすく、生活リズムを大きく変えずに取り組める治療法として選択される傾向があります。
また、多くの60代・70代の方が口にされるのが、「できるだけ長い矯正は避けたい」という希望です。
インビザラインは、必要な歯の動きに絞って治療計画を立てることが可能であり、無理のない範囲での改善を目指すことが可能なケースもあります。
もちろん目的が明確なケースでは、過度に長期間の矯正を行わずに改善を目指すこともできます。
※治療期間や結果には個人差があり、すべての方に当てはまるわけではありません。
実際に当院でインビザラインを選択された方の事例 – 70歳でインビザラインを選択した理由
神谷町デンタルクリニックでは、70歳になられる患者さんが「左右の噛み合わせに差があり、片側でしか噛めない」というお悩みで来院され、インビザラインで矯正治療を開始しました。
インビザラインでイメージされがちな見た目を大きく変えたいというお悩みではなく、「両側でしっかり噛めるようになりたい」「偏った噛み方を改善したい」という、機能改善を目的とした矯正でした。
実際に、インビザラインを用いて左右差を調整し、現在は以前よりも安定して噛める状態に近づいています。
AIによるシミュレーション任せにしない、当院のインビザライン治療方針
インビザラインは、AIが歯の動きをシミュレーションし、必要なマウスピースの枚数を算出します。ただし、AIが示す計画が、すべての患者さんにとって最適とは限りません。
当院では、年齢、歯や周辺組織の状態、「何を一番改善したいのか」という主訴を重視し、必要に応じてマウスピースの枚数を調整します。
特に高齢の方の場合、「理想を100%追うこと」よりも「無理なく、短めの期間で、噛み合わせを整えること」を優先することで、満足度の高い結果につながるケースが多くあります。
歯並びの見た目だけでなく、噛み合わせのバランスや負担の少なさを考慮し、治療計画を調整しています。
「今からでも遅くない」ではなく「今だからこそ意味がある」
60代・70代は、歯を使う人生の終盤ではありません。多くの方にとって、まだ10年、20年、場合によってはそれ以上、歯と付き合っていく時間があります。
今ある噛みにくさや左右差を放置することは、将来的な歯の喪失リスクを高める可能性もあります。噛み合わせを整えることは、見た目の変化以上に、これからの生活を支えるための選択です。
矯正治療は、若い人だけのものではありません。
50代、60代、70代からでも、目的を明確にし、無理のない方法を選べば、十分に意味のある治療となります。
自分の歯で噛み続けたい方は、神谷町デンタルクリニックにお任せください。
インビザラインは、取り組みやすく、必要な部分に絞った治療が可能な 高齢期にも適した矯正方法の一つです。
「最近、片側でしか噛めていない気がする」 「以前より食事がしづらくなった」
そう感じたときが、噛み合わせを見直すタイミングかもしれません。


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