新型コロナで歯医者・歯科治療に関する疑問・よくある質問

2020.4.20

「緊急事態宣言下で歯医者を受診してもいいのか」「歯医者での感染リスクは?」と不安に思われている方が多いのではないでしょうか。これまでも新型コロナウイルスに関連した当院の対策や、外出自粛に家でできる歯のケア方法について発信をしてまいりました。

今回は、新型コロナウイルスで皆様が不安に思われていることや多く寄せられる質問について、2020年4月20日時点でのご回答をまとめましたのでご紹介いたします。

院長 高島美祐より

歯科治療が不要不急かどうか、賛否が分かれることもあるかもしれません。
ですが、私たちは、この新型コロナウィルスによるパンデミックは、必ず終息すると信じています。そのあとの皆様の継続した健康的で幸せな人生のために、歯の健康を維持することがとても大切であることに変わりはないと考えております。

どの歯科医院も、それぞれのチームで最大限に患者様のことを思って、最善を尽くされています。どの先生のお考えが間違っているということは、ありません。
以下の回答は、現在の新型コロナウィルスの状況を鑑みての、神谷町デンタルクリニックとしての見解です。今後の情報や社会情勢によって、もしくは歯科医師それぞれの考え方によっても違ってくることをご了承ください。

基本的に、残念ながら歯の病気は時間が経てば治るということはありません。
痛みなどの症状を我慢しても改善することはないこと、我慢すればするほど治る可能性が低くなってしまうこと、また、健康な歯を維持できているかどうかが将来の健康寿命を左右することなどを考えると、理想的には早期に治療することをおすすめしております。
ですが、現在の状況では、以前のように気軽に受診しにくいかと存じます。そこで症状などに応じてどのように判断すべきかご紹介させていただきます。

歯が痛いです。歯医者に通院してもいいですか?(痛みの緊急度が高い場合)

歯の痛みは、人間の体に現れる痛みのうちでも、かなり強いものです。特に神経が虫歯に感染してしまっている場合、他のことが手につかないほどに痛くなることがあります。この場合、時間の経過とともに神経が死んで、激痛が消失する場合がありますが、虫歯が治ったわけではありません。できれば、応急処置か、理想は神経の治療をお受けになることをおすすめいたします。

また、ストレスを感じやすく不規則な生活や食習慣になりがちな時なので、もともとは慢性の炎症であった歯肉や根尖性歯周炎が急性化して痛んだり、化膿していることも考えられます。こちらは、応急的に抗生物質の利用により炎症を一時的にコントロールできますが、痛みが引いても治ったわけではないので、状況を見て歯周病の治療、もしくは根の治療が必要となってきます。

朝起きた時に歯が痛んだりする場合は、ストレスによる食いしばりが起きている可能性があります。特に寝ている時は力のコントロールが働きにくく、人によっては300キログラムにも及ぶ力が歯に加わることがあるようです。
この力により、歯の周りの組織がダメージを受けて、噛むと痛んだり、冷たいものや時には熱いものもしみやすくなることがあります。一番はストレスの緩和ですが、対症療法として、マウスピースの使用や咬む筋肉にボトックスを注入してあげることで、無意識の力を和らげて症状を緩和することができます。
 

虫歯があります。痛みはあまりないのですが歯医者に行くか悩んでいます。(痛みの緊急度が低い場合)

穴が空いているほどの虫歯でしたら、やはり早期に虫歯を除去し、充填(もしくはかぶせる)ことが理想的です。放置してしまうと、神経が生きている歯の場合、虫歯の進行により、神経を取らなくてはいけなくなる可能性が高くなってしまいます。

歯の治療中です。治療の場合は通院しても問題ないでしょうか?

治療途中であれば、担当の歯科医師と相談の上、キリの良いところまで終えられるのが良いかと考えられます。(感染予防対策がただしく行われていると想定して)

定期的なクリーニングで通院しても問題ありませんか?

本来では、定期的な専門家によるクリーニングや検診は健康な歯を保つ上で非常に大切なことです。
ただ、現在では、いわゆるメンテナンスについては、緊急事態中はなるべく延期をしてほしい、というのが厚労省からの希望のようです。ただ、もし緊急事態が予定よりも長く続く場合は、何らかのアップデートが必要な項目となってくるとは考えられます。

1日家にいると、いつ歯磨きをしたらいいか迷います。どのタイミングで歯を磨けばいいですか?

一番は、一日自宅でお過ごしになっても規則正しい時間にお食事を取っていただき、そのあとに歯磨きされることをおすすめいたします。自宅にいると、つい、仕事をしながら清涼飲料水やおやつを食べながらになりそうな場合も、長い時間をかけて食べながらお仕事をされるのではなく、時間を決めて召し上がっていただき、そのあとに口腔ケアを行なっていただけるようにおすすめいたします。
ご飯やパンなども含めた糖分の摂取の回数が長いと、それだけ虫歯のリスクが上がってしまうので、もし、可能であればおやつは食後のデザートとして召し上がることをおすすめいたします。

歯医者での感染リスクが高いとよく目にします。通院してよいかどう判断すればいいですか?

こちらに関しては、事実です。
新型コロナウィルスが流行する前より、歯科医院は感染リスクが高い場所です。これは、そもそも歯科医院で治療する病気の多くが虫歯や歯周病という、細菌感染が主なこと、炎症のある口腔粘膜は特に出血しやすいためです。
ですので、通常からそれらの感染リスクを意識したスタンダードプレコーションを行なっていたクリニックであれば、今回の新型コロナウィルスに対しても、正しく対策を取っている医院が多いと考えています。ご心配な場合は、お通いのクリニックへご相談されると良いかと存じます。

根管治療の途中です。通院している歯医者が休業となってしまいましたが治療可能でしょうか?

根管治療に関しては、理想は治療を終了すること(被せ物が入って、初めて無菌的になった根管への細菌の再侵入を防ぐことが出来ます。)です。根の病気に関しては、再発を繰り返すこと、根の病巣が大きい時に、治癒率が下がってしまうので、理想は治療を完了するところまでできると良いですが、歯科治療に必要な薬剤などの物資が足りなく、治療が行えなくなっていることも考えられます。
一度、担当の先生にご相談されて、診療再開の目安や、診療再開がとても先になってしまう場合は、他の先生の紹介をお願いされてみてもよいかもしれません。

少しでも皆さまの不安を減らせるよう、今後も情報発信を行ってまいります。