ご予約・お問合せ

口呼吸と鼻呼吸について。口呼吸のデメリットとは?

公開日:2020.06.25
更新日:2022.01.08

みなさんは口と鼻、どちらから息をしていますか?

口呼吸か鼻呼吸か、実はとても大切な問題なのですが、呼吸は無意識に行うものなので実際自分がどちらから呼吸しているか考えた事は少ないかもしれません。
それでもほとんどの方は「鼻呼吸」と答えたのではないでしょうか。しかし無意識に口呼吸をされてる方は多く、日本人の約7割、子供では約8割が口呼吸を行っていると言われています。また新型コロナウイルス対策でマスクをする機会が増え、マスクに慣れていないと息苦しさから口呼吸になる方も増えたと言われています。
私たち衛生士は患者様のお口の中を見る際にデンタルミラーを使用しますが、口呼吸の方は独特なミラーの曇り方をするのですぐわかります。

人間は本来、鼻で呼吸します。哺乳類の中で口呼吸するのは人間だけです。
人間が進化する過程で言葉を発するようになり口でも呼吸ができるようになったといわれています。また新生児は鼻でしか呼吸しないようです。授乳中やミルクを飲みながら呼吸するためです。
それでも言葉を発するようになると口で呼吸する事を覚え、それに伴い病気を発症することが分かっています。

空気の中には細菌やウイルス、カビや花粉などのアレルギー物質が浮遊しています。
消化器官の口で呼吸すると、冷たく乾いて異物を含んだ空気を直接のどの粘膜で受けるため、炎症を起こしやすくなります。人が発症する病気の7割は口呼吸によるものとも言われています
それに比べ呼吸器官の鼻から呼吸することにより、異物を含んだ空気は鼻毛や粘膜、粘液により排除され、また冷たく乾いた空気も鼻の中を通過することにより暖かく加湿され肺の負担を減らすことができます。

口呼吸によるデメリット

口呼吸によるデメリットは免疫力が下がり風邪やインフルエンザになりやすいだけでなく、
・虫歯になりやすい
・歯周病になりやすい、また進行しやすい
・口臭がきつくなる
・歯が黄色くなる
・歯並びが悪くなる
などと、お口の中も大打撃を受けます。

また、喘息などの呼吸器系疾患、花粉症などのアレルギー疾患、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患、リウマチなどの自己免疫疾患、いびき、睡眠時無呼吸症候群や精神性疾患のリスクも高くなるといわれています。

お口で息をするといいことはありませんね。

口呼吸に慣れてしまうと鼻呼吸が苦しく感じることもあるかと思いますが、鼻炎や疾患などで鼻から息ができない人以外の方は、意識することによって改善可能です。慣れです!

私も口呼吸から鼻呼吸に治した経験があります。鼻で息できないかたはぜひ耳鼻科に相談してみてくださいね。
ちなみに、鼻の穴は2個ありますが、息してるのは1つの穴からで数時間の交代制のようです。

人間の体って不思議!

この記事をシェアする