2016年12月07日

4.1.1

根管治療で使用するラバーダムとは?

歯の根管治療は、とてもむずかしい治療といわれています。歯の神経をとって綺麗にし、消毒するというシンプルな工程でありながら、そこに菌が入ってしまうと、再感染の恐れがあるからです。

その細菌による感染を防ぐために、さまざまな工夫と配慮がされています、なかでも、再発のリスクが低くなるという「ラバーダム」という方法についてみていきましょう。

根管治療で使うラバーダムとは?

ラバーダムとは、ラバーダム防湿というもので、根管治療の際に使う、ゴムのマスクです。患者さんは口のまわりにゴムのような膜をはられ、それを介して治療が行われます。

なぜこのようなゴムの膜を使うのかというと、さまざまな意味があります。一番の効果は、細菌の感染を防ぎ、再発リスクを軽減してくれるところです。

実際、アメリカの根管治療の専門医には、このラバーダムが義務付けられているそうです。また、「抜歯」するかどうかの基準は「ラバーダムのかけられない歯」とされているようです。つまり、ラバーダムがかけられないのであれば、その歯には根管治療が施せないため、抜くしかないというわけです。

しかし、日本においては、歯科医院で実際に使用されているのはほんのわずかといわれています。

ラバーダムを使うとどうなる?

ラバーダムはなぜ使うのでしょうか?また、使わないとどうなるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

ラバーダム使用の目的は、治療中に、細菌の侵入を防ぐことにあります。根管治療で治療するのは、とても敏感な歯の根っこ部分です。ここに炎症が起きている場合などに、神経を取ることが行われます。

しかし、細菌が入ると、この根管治療自体、きちんと治療が進まなくなってしまいます。治療後も、再発することもあるのです。そうなると、せっかくの根管治療も、二度以上受けることにもなりかねません。

また、根管治療はイニシャルトリートメントと言われる一番最初の治療が最も重要で、ここできちんとした治療を行えば、9割が良い状態を維持すると報告されています。一方、イニシャルトリートメントが不十分で再感染を起こしてしまう歯は、再感染を起こすたびに、どんどん治癒の成功率が下がってしまうともいわれています。

そこで、治療中に、細菌が入り込む可能性を極力減らすために、ラバーダム防湿法が活躍します。感染防止のほか、「防湿」がキープできることで、薬剤を塗ったり、接着したりする作業が確実にできるといわれています。その他、歯科医師が口を押さえる必要がないことも、治療しやすさにつながります。

ラバーダム防湿法のしくみ

では、このラバーダム防湿法は、どのようなしくみになっているのでしょうか。

患者さんの口が開いた状態に、治療する部位以外を、ゴムのマスクである「ラバーダム」で覆います。そしてその後、「クランプ」という金具を治療する部位の周りに装着して、より、治療する部位を他から区別します。

また、ラバーダムは、フレームでシートがたわまないように張られます。この、治療する部位だけが露出した状態で治療を行うことで、細菌のいる唾液が混入しにくくなるのです。

ラバーダム防湿は、一部の歯科医院で自費診療で受けられます。根管治療の強い味方。ぜひ検討してみましょう。

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