2015年10月10日

歯は治療しても、また悪くなるもの?

せっかく良い歯を入れたのに、「すぐにまた悪くなった」?

せっかく良い歯を入れたのに、「すぐにまた悪くなった」という経験がおありの方は、いらっしゃいますか?もしかして、歯は、「治療してもどうせまた悪くなるもの」だと思われていませんか?

日本において、一番再発率の高い歯の病気は、「根尖性歯周炎」という病気で、一般的に言われる「根の先が膿んだ」というものです。

ここで、日本において、と書かせていただいたのは、アメリカなどでは、日本と比べてはるかに再発率が少ないからです。

*根尖性歯周炎* は、神経を取った歯が再び悪くなったり、被せ物をした後も、何度も根の病気が再発するときにつく病名です。

ですので、神経を取った歯が感染を起こさなければ、起こらない病気です。

現に、アメリカでは、神経を取った歯の96%が予後良好(再び感染を起こすことのない状態)という論文データがあります。

翻って日本でのデータは、保険診療においては、8割が悪くなるというデータが報告されています。

日本とアメリカの予後良好の数値の違いの原因とは

96%が予後良好というアメリカと、8割が再発するという日本、大きく違うと思われませんか?

これは、ラバーダムという感染予防処置が日本の歯科医院では行われることが少ないということがあげられるかと思います。

ヒトの口の中は、人間の体の中で一番細菌が多いところです。

ですので、根の治療をするときは、根の中の細菌感染をきちんと取り除きながら、
なおかつ再感染(唾液に含まれる最近が入ること)を防がなくてはなりません。

そのために、ラバーダムという感染予防処置が必要なのです。

また、保険診療では根の中を消毒する方法も、何十年も前に決まったままの方法に従って行わなければならず、残念ながらその方法で治療しても治癒率は高くありません。

(保険で決まった薬剤の中には、発がんリスクのあるもの、ハウスシック症候群の原因薬剤と言われているものがいまだに含まれています。)

また、濃度の濃い薬剤を使用して短時間で根の中を洗浄、という方法も、効果が低いです。

根の中を洗浄する薬剤には、感染の原因となっている細菌や、中で腐敗している死んだ神経など、タンパクに触れると瞬時に消毒効果を失うものがあります。

濃度が濃いことよりも、一定濃度を満たしていれば、量による洗浄が必要なのです。

(適切な濃度の薬剤で、新鮮なものでじゃばじゃばとしっかりと時間をかけて洗浄することが望ましいと報告されています。濃度が濃いと、正常な組織にかえって為害作用をもたらすこともあります。)

こういったことを踏まえて、正しく根の治療がされて、歯と接着性のある土台で歯を補強し、細菌を付着しにくい材質の適合の良い被せ物を入れたうえで、お口の中の細菌をコントロールするべく、日々、正しくお手入れしていただけると、神経を取った歯でも予後良好で末永くお使いいただけます。

治療した根が再発する原因

治療した根が再発する原因を、今日の最後に挙げさせていただきます。

1.虫歯や、感染源の取り残しがあった。
2.根の病気の原因となるバイオフィルムが、歯の中(神経の管の中)だけでなく、歯の根の外側まで広がってしまっている。
3.根にひびが入ってしまっている。
4.根が割れてしまっている。
5.器具の消毒、滅菌が不十分。
6.被せ物が不適合だった。
7.治療後の歯周病のコントロールや日常のプラークコントロールが不十分だった。

以上が、根の治療が再発する主な原因です。
ご参考にしていただけましたら、幸いです。

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